まず初めに思いついたのは「板に入ったヒビ割れがじょじょに復活していく現象」を可能にするための「素材」でした。
「割れた板を布で完全に隠し、布をとったら完全復活!」という現象であれば比較的簡単に実現できそうです。
しかしこの「素材」を使えばヒビが「じょじょに」復活いくように見せることができます。
そこからアイデアを膨らませていき、最初は「ミラー」ではなく「フォトフレーム」でした。
普段はお気に入りの写真や絵を入れて飾っておき、それを使ってマジックを見せられたら自然だろうという考えです。
ところが実際に演技を行なってみると写真の柄によってはヒビ割れがはっきりと見えず、とてもわかりづらい現象になってしまいました。
また、昔と違いわざわざ写真をプリントする人は少なく、スマホの中で共有することがほとんどの今、プリンターで印刷してフレームに合わせてカットして入れてもらうわないとマジックができない、というのはお客様にとってとても手間に感じられるだろうと考えました。
そこで思いついたのがミラーです。フレームにセットする手間が省け、どこに置いていても持ち歩いていても不自然じゃありません。
なにより柄がないのでひび割れがはっきりと目出ちます。そしてミラーの性質がヒビ割れをより「リアル」に見せる役割を果たしてくれました。
(熊澤隆行)
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